ゲフェン
我が学び舎、魔術師アカデミーの前に来たわ。懐かしいわね。
アカデミーの入り口にあるレリーフよ。
夜中の十二時になると、レリーフの人物が抜け出して、
夜な夜な魔法の実験を始める…っていう
魔術師アカデミーの七不思議があったわ。でも研究仲間と一緒に一晩中張り込んだけど、何も起こらなかったわ。
せっかく七不思議のレポート書こうと思ってたのに…。
アカデミーにあるアイテム組合機よ。
魔術師試験に使われているみたい。
私が学生の頃はこんな試験無かったんだけど、
魔術師になるのも難しくなったものね。そういえば学生時代、飲み会の帰りに酔って
この機械に蹴りを入れて、
教授に大目玉食らったことがあったわ。
機械を動かすと出てくる-今日のことわざ-
横殴りはノーマナーですか?
学生時代お世話になった教授よ。
姉ちゃんみたいなタイプがギルドの一員
になってくれるんだったら、当然大歓迎
〜教授はちゃんと私のこと女として扱ってくれている!
どんな混合液を造ればいいのかは魔法使
い転職申請をしたら、教えてあ・げ・る
.教授はいつもこの調子よ。
誰構わず生徒をたぶらかすのよ。えー、貴方はもう魔法使いだろう?自分
の事もわからないの?
まあ、いつか素手で焚き火を作れる日は
来たら、自ら魔法使いの運命ということ
かわかってくるんじゃないの?すみません教授。
素手で焚き火をしようとして、
教授の研究レポートに火をつけたのは私です。
雑貨屋の前よ。
でも、注目すべきは雑貨屋では無いわ。
今、ゲフェンの女性魔術師の間で人気沸騰中のゼンハイザ君よ。
健気な姿がかわいいの。
ファンクラブもあるのよ。
ほれ、会員証。何年前に亡くなった私の祖父は
私にとって特別な存在でした.
いつも仕事で忙しい父親より、
私のことをいつも心配してくれたのです
.
それで祖父の書斎はいつも私の遊び場で
した.
私は祖父と一緒に本を読んだり、会話し
たりして、
世の中のいろんな知識を学ぶことができ
ました.
祖父が亡くなってからも私は
祖父の追憶を思い出したら
祖父の書斎で本を読んだりしたのです.
ある日…
いつものように祖父の書斎で本を読んで
いる時、
そこで珍しい設計図を発見したのです.
設計図の内容は
耳にすれば、蓄音機の音が細い線を通し
て
聞こえる素晴らしい道具でした.
私は…亡くなった祖父が設計した、
この発明品を完成させたいと思ったので
す.
そして、他の錬金術師に設計図をみせま
したが、
みんな判らないという答えでしたので、
仕方なく自ら作ろうと思ったのです.
数年間の勉強の末…
やっとあの設計図を理解し、構造がわか
ってきたのです.
しかし…それを作るための材料を集める
のは本当に難しい事です.
その材料さえあれば今すぐにでも、
祖父の遺産を作ることができます.
もし…関心があれば、
私にあの材料を集めてきてください.
私は祖父の望みだった〈それ〉を
完成させたいだけなのです.
材料を持って来てくれれば、完成された
物は貴方に差し上げます.その材料は貴
方の物ですし……とまあ、なんとも謙虚な男の子なのよ。
変人ぞろいの魔術師や錬金術師が多い中で珍しいわ。ちなみに、手ぶらで「作って頂戴!」と迫ると、困った様子で
ありがとう…ですが、これではちょっ
と足りません.
もうちょっとあればできそうですが…と、やんわり断ってくれるので、みんなも一度試してみて頂戴。
そうそう、この子の話を聞かないと返ってくる
このそっけない反応。
なんだかロマサガを思い出したわ。
こういう本棚には、
裏に扉が隠されてる気がするわ。魔術師ってそういう仕掛け好きなのよ。
大戦前のミッドガルドの地図…といわれているわ。
見ての通り、鏡ね。
鏡で思い出したけど、ミラーシールドっていう
MDEFを増加させる盾があるじゃない?
それの発展させて、マホカンタシールドとかあったら
魔術師にとってはかなりの脅威になるわね。あれ、ナウなヤングにはリフレクっていった方が通じるのかしら。
手前に見えるのが、ゲフェンのシンボルゲフェン塔よ。
ゲフェンの街並みも、プロンテラや他の都市に負けないほど美しいと思わない?
看板よ。
・・・どこかで、同じ物を見たわね。
ゲフェン塔が見えてきたわ。
洪水が起きると水没するのよね、ここ。
ゲフェン塔アップ。
撮るのにちょっと手間取ったわ。
ゲフェン塔の中は、月並みな表現だけど凄く綺麗なのよ。
塔の力の源といわれている水晶よ。
アカデミーのアイテム組合機とよく似ているわ。実はこの水晶の部屋で恋を告白すると、結ばれるっていう伝説があるの。
でも、卒業の夜にここで飲み会やって、
仲間の女の子に酔った勢いで「愛してるぞー!」って言ったけど、
別に結ばれはしなかったわ。ちなみにこの水晶、天井からぶら下がってるけど、
なんでも水晶に蹴りをいれる酔っ払いがいるからなんだって。迷惑な話ねえ。
さて…ざっとこんなものかしら。
ゲフェンは魔法都市ってだけあって、魔法の技術がとても盛んだってことはわかってもらえたかしら。魔術師志望の人、是非ゲフェンを尋ねてみて頂戴ね。
魔術師アカデミーはいつでも歓迎してくれるはずよ。あ、ゼンハイザ君ファンクラブに入りたい人も歓迎してるから、よろしく。