衝撃の新理論発表にクールな魔術師、怒りの落雷 (投稿:zorikkc記者)

2006.04.19

先日シュバルツバルド国立アカデミーにて従来の魔法常識を根本から覆す衝撃の新仮説が発表された

なんと魔術師の使用している魔法は全て強力な暗示による幻覚であり、実際の物理事象は殆ど起こしていないと言うものである。

この仮説『新魔術解析論』を発表したGedo=Halman助教授は先のエンブリオ騒動のGan教授の助手をする傍ら、賢者の最大のテーマ『魔法技術とその真理』について意欲的に研究を行っていた

この仮説はこの一文から始まる「そもそも魔術師達の利用している魔法は司祭達の魔法とは一線を画す」

魔術師たちの魔法とは超自然現象を誘発させるものと考えられているが、それでは説明の付かない現象も広く知られている

1.ロードオブバーミリオン・メテオストーム・ストームガストなどの大規模破壊魔法を発動させた場合にも地形や建物へのダメージが余りにも低すぎる

2.術者が意識を失った場合(スタン時)には発動していた術も効果を失ってしまう。しかし、再び術者が意識を取り戻せば術の効果が復活する

3.なぜ風圧や熱風・凍気といったものが生命力(VIT)の高い騎士よりも理力(INT)の高い司祭のほうが受けるダメージが低いのか

などが上げられる

これらの問題を一挙に説明するのが魔術=暗示という仮説である

「私たちは魔術師達の見せる災厄の光景のリアルさに騙されていたのに過ぎないのだ!その証拠に彼らのマヤカシは大地という動かざる事実を変える力を持たないく、そして彼らの意識を奪えばマヤカシの力はなくなる。真理を見抜く利力さえあればマヤカシなどは恐れるに足りないのだ!」

鼻息荒くGedo=Halman氏がこう言うと其れまで清聴していたハイ-ウィザードの青年が突然、魔法力増強を行いロードオブバーミリオンを唱え始めたのである。

これに対してGedo=Halman氏は「丁度いい、私の理論の正当性を今此処で証明してやる」と直立不動の構えをし、増強済みのロードオブバーミリオンを真正面から受けたのである。

その結果は講演台の全壊、Halman氏全治3ヶ月の火傷というものであった。

このハイウィザードは現行犯で拘束され現在取調べを受けている模様で、「ついカッとなってやった。今は反省している」と言っている。彼の処分だがHalman氏も魔法発動に十分逃げることが可能であったことが考慮され、講演台の修理費と厳重注意処分のみとなる事が予想される。

これに対してHalman氏は「あれだけの爆発でセージキャッスルが崩壊していない事から私の理論は正しかったのだ。彼には感謝しているくらいだよ」とコメントしている。

しかし、真理に気づいていたにも関わらずこれ程の重症を受けたことに対してコメントを求めた所「傷に触るので今日のところはこの辺にしてくれ」とはぐらかされてしまった。

また応急手当にあたったプリーストの話では「あれほどの傷が暗示などで出来てしまうとは、とても信じられない。それにヒールをしようと近づいたときには彼の体は未だ帯電していたよな…。」と証言している。

新魔術解析論ではレイドリック等の無機物系のモンスターに暗示である魔術が効く理由や『アマツ・畳の間 FWボヤ騒動』など説明の付かない事象も存在している為、仮説の域は未だ出ていないのが現状である。

この理論を鵜呑みにして、PvやGvで魔術師の大魔法に『全てはマヤカシ』と思い飛び込むようなことはお勧めしない。


inserted by FC2 system