ココモビーチに海水浴場オープン…コモド

2005.07.31


フリージャーナリストにしてスポンサーのto-ko氏から、ココモビーチに関するニュースの投稿があった。
to-ko氏にはこの場を借りて感謝を。


ココモビーチに期間限定の海水浴場が先週末よりオープンし、日ごろの冒険に疲れた冒険者や家族連れに人気を博している。

この海水浴場はコモドの商工会議所が主導で企画したもので、先日王国観光局の肝いりで開発されたジャワイが一般に開放された事により、新婚旅行者を中心に減少した観光客を再度呼び寄せることが狙いのようだ。

もともとココモビーチは立地条件から有望な観光スポットとして考えられていたが、シーオッターやオットーなどの見かけの可愛らしさとは段違いの強さを誇るモンスターたちがいたことや、付近を多数のシーフが徘徊しているなど治安面の不安、また近辺で漁を営む漁師らとの調整がうまくいかなかったことで、観光地としての開発が遅れていた。

ところが強敵ジャワイの出現で危機感を覚えたコモド商工会議所の面々は、コモド観光局と同調して漁協との調整を皮切りに、冒険者を雇い入れてモンスターを追い払い、警備体制を整えて治安を強化するなどして海水浴場としての開発を進め、なんとか今夏のシーズンに間に合わせることが出来た模様。

さて、海水浴場についてであるが、8月いっぱいまでの期間はココモビーチの海岸線は海岸東部の漁場を除き、付近には厳重に柵が張り巡らされて立ち入りに制限がかかるようになった。
海水浴を楽しむには入場券を購入し、東西の2箇所設けられた入場ゲートより砂浜に出られるようになる。
入場料は大人は10000ゼニー。子供(5歳以上)は4000ゼニー。(但し、各ギルド発行の冒険者証がある場合は10%OFF)
なお、入場するさいにはスキルなどの使用を制限するブレスレットが装着される。このブレスレットは特殊な構造で基本的にはこれを外すことは専用のカギを持ちいらなければできない。万が一外すことができたとしても、帰る際にブレスレットの開錠・返却がなされない場合は、30Mゼニーの罰金が科せられる旨が入場規則として設けられている。
これは一部のストリップ系スキルを持つローグらに対抗する処置のほか、無差別にスキルを連発する愉快犯を防止する意味合いがあるようだ。

また、入場するにもいくつかの規則が設けられている。食物等の持込は原則的に禁止されており、例外的に手作りの弁当だけは持ち込みが可となっている。そして飲み物に関しても水筒での持ち込みは許されているものの、ペットボトルや瓶などでの持ち込みは禁止されている。
これらの規制は持込んだ食物での食中毒などには対応しきれないためと説明されている。
入場ゲートでは荷物チェックが行われており、万が一持ち物に食物があった場合などは、同意の上で破棄などの処理を行うとのこと。

各入場ゲート近くには海の家が立ち並び、休憩やパラソルの貸し出しのほか、上記の規制とあいまって、特色豊かな食べ物などを提供されている。
今回はその数店を紹介しよう。


■『SakAge(サークエイジ)』(西ゲート側)は、コモド周辺の地元色を濃く反映した海の家で、コモド名産の洞窟チーズや背肉などが提供されている。
目を引くのはこの地域に生息するモンスター格好に扮して従業員たちである。ココモビーチ周辺はかなりの猛暑であるが従業員たちは着ぐるみを着こなして働く姿は感嘆すら覚えるほどだ。

■『GH(グランドハウス)』(東ゲート側)は、いま密やかなブームとなりつつあるメイド喫茶がそのまま海の家となった独特な店舗だ。
店舗自体も貴族の別荘をイメージしたという独特な装いであるが、そのなかをメイドさんの姿をした従業員が給仕してくれるのは、異世界に来たかのような印象を受ける。メニューは海の家を特に意識した様子はなく、お茶やスイーツなどは一般的なメニューが並ぶ。もっともこの店のスイーツは王宮デザート職人、シャルル=オルレアン氏の監修を受けているとの事なので一般的とは言い難いが。

■『FD(フロストダイバー)』(東ゲート側)は、遠くフェイヨンの雰囲気をココモビーチに持ち込んでいる。天下大将軍が左右を守る入り口(余談だがこの天下大将軍はモンスターそっくりに揺れている。原理は企業秘密だそうだ)をくぐるとムナック、ボンゴンなどに仮装した従業員が迎え、厨房ではソルジャースケルトンの格好した調理師が腕を振るっている。
ここでの名物は店名でもあるフロストダイバーという名のカキ氷。味付けはそれぞれポリン系モンスターの名前から取られていておもしろい。ただしアークエンジェリンとデビルリングの名をつけられたモノには、完食に賞金が賭けられているほどなので注意されたい。

(左より)『SakAge』、『GH』、『FD』の各店長及び従業員。『カプラリゾート』については撮影許可が降りなかった。


■『カプラリゾート』(西ゲート側)は、名前のとおりカプラサービスが出店している海の家だ。カプラサービスの本部と西部支部の共同で運営されているとの事。
もっとも、この店舗は利益を出すことよりも、カプラサービス従業員のリゾートが半分くらい目的のようだ。
店員として務めているのは本部の従業員たちで、約2週間ずつの交代勤務となっているとのこと。
ただ特筆すべきは彼女らの制服で、この店舗で働いている間は西部支部の制服で勤務しているのである。
軽食の提供など一般的なサービスのほか、さすがというべきか倉庫が利用することができる。もっともこれは物品の取出しなどはできず、あくまで預かりのみという形を取っている。お土産などを持ち帰るのが面倒な場合などは役に立つことだろう。
その他にも個性豊かな海の家があるので、現地で楽しんでいただきたい。

現地にて開催されるイベントなども充実しており、なかでも注目されるのは8月21日に開催される【浜辺の太陽コンテスト】だろう。
いわゆるミスコンであるが、何故か男性の出場も許可されていて、優勝者には『太陽神の兜』のほか、コモドの名産品が賞品として授与される。
その他、アマツから招いた花火職人による大花火大会や、砂像の出来を競う【砂上の楼閣コンテスト】なども開催される予定。
これらのイベントについて興味のある方は、プロンテラ市政事務所にあるコモド観光局の出張所へ問い合わせを。

宿泊についてはコモド観光局によれば、8月半ばや週末を除けばまだ宿には若干の空きがあるとのこと。出張所では宿泊予約なども受け付けている。
また、当日の現地での宿泊相談については西ゲート近くに観光局の出張所が出ているのでそちらで相談すると良いだろう。

現地への交通手段はイズルードからの直行高速船のほか、アルベルタ、ファロス灯台からも高速船が出ている。
モロクからは臨時のカートバスが毎日運行されている。
問い合わせは各港の高速船乗り場、またはカートタクシー株式会社モロク支社へ。

[Text by トウコ=ミツキ]


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