フェイヨン復興記念式典を開催…フェイヨン

2005.04.27

フリージャーナリストにしてスポンサーのto-ko氏から、新しく復興したフェイヨンに関するニュースの投稿があった。
to-ko氏にはこの場を借りて感謝を。


弓手の町としても有名な山岳都市フェイヨンが長きに渡る復興工事を終え、一新した姿を国民に公開した。

フェイヨンは2年前の大規模な魔物の侵攻の際に陥落し、その後の騎士団、義勇軍の活躍によって奪還されたものの、都市部は甚大な被害を受けた。
フェイヨンはルーンミッドガルド王国の統治下にある以上、王国府はこの被害を補償する責任と義務とが本来あるはずであったが、全国的な侵攻の被害によって王国財政は逼迫し、復興支援を完全な形で行うほどの余裕がなく、フェイヨンは事実上自力での復興を余儀なくされていた。





これに対して長老らの自治政府の指導層が先頭に立って住民を鼓舞したことにより、2年という長い歳月を必要としたものの、以前以上の町並みに復興することが適った。
これを記念して、フェイヨンの自治政府はルーンミッドガルド王国府をはじめ、各都市の統治者を招待して復興記念式典を開催したのである。

しかしながら式典当日は新たに国交が樹立された龍之城への航路の開通と重なったため、トリスタン3世陛下はこの新航路開通を祝う式典を優先して欠席。名代としてプロンテラ騎士団団長ヘルマン=フォン=エベソス卿が出席した。同様にアルベルタを治める総督も新航路開通式典のために欠席を表明していた。

この対応に一部の専門家は自治独立の意識が強いフェイヨンに対して、一種の警告を含んだパフォーマンスであると見ている。
式典に出席したヘルマン卿は「国内の事情と外交の都合とを協議して、他国との協調が必要となる外交の方を優先しただけ。アルベルタの式典が終了した後には陛下がこの新フェイヨンを公式訪問することは決定している。フェイヨンと王国府との友好関係は万全だ」と完全に否定。

だがこのヘルマン卿の名代にしても、本来政治的な役割を担うべき官僚を名代としなかった点において、2年前の侵攻後にプロンテラ軍の撤退に伴って設立されたフェイヨン自治政府軍の調査を兼ねているのではないかなどの推測が飛び交っている。

同じく2年前の侵攻で都市陥落を経験したモロクは被害が軽微だったことにより、復興はさほど時間がかからずに元の姿を取り戻しているが、今回の式典出席のためにフェイヨンを訪れたモロク太守はフェイヨンの変わり様にことさら感心した様子で「モロクもこのフェイヨンのように都市部を改造する余地がありそうだ」などと漏らし、随伴の側近を慌てさせる一面も垣間見られた。

復興記念式典はすでに終了し、街は普段の静けさを取り戻しつつある。この静けさのなか、新しくなったフェイヨンを観光がてら堪能みるのもおもしろいかもしれない。




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