プロンテラJob Masters祭2004開催…プロンテラ

2005.01.01

プロンテラで評価基準やアサシン等の犯罪者が表彰される問題や、新たに加わるクルセイダー等の審査対象の扱いなどで遅れに遅れたJob Masters祭が31日にようやく開催された。

■ナイト部門---------------------------------
まず最初に行われたナイト部門の受賞者はプロンテラ在住のAce氏だ。彼は今まで女性とは無縁の生活を送ってきていたが、ある日大量にモンスターを引きつれた男に追い掛け回されている女性を助けた。その後数多くの仲間たちからアドバイスを受け、その女性との距離を縮めていく。「トレイン男」と名づけられたこの騎士は、ついにその女性に告白し恋を成就させることに成功した。

現在この話は本として出版され、多くの反響を呼んでいる。

■クルセイダー部門---------------------------------
クルセイダー部門は、7月6日に起きた大聖堂襲撃事件で国王に斬りかかっていった襲撃犯の剣をぎりぎりで受け止め、撃退したクルセイダー、Cyryl氏だ。

彼の活躍が無ければ国王の命は無かったかもしれず、国王直々の推薦もあって彼がこの部門を制した。

「有難う、とても嬉しい。本当はあの場に居た私の仲間のクルセイダー全員にもこの賞を与えて欲しいのだが…。」

と、語っている。彼のこの活躍はルーンミドガッツに明るい未来をもたらす物だと信じたい。

■プリースト部門---------------------------------
プリースト部門に輝いたのは小さな教会の神父を務めるAlen氏。彼はプロンテラで窃盗・強盗が多い貧民街の地域に私財をなげうって温かい服や毛布等をが入った箱を設置した。最初はすぐに全て持ち去られ、神父はその後も中身を補充していたが、やがて貧民街の人たちも余った物などをその箱に入れ始め、今では彼らが御互いに助け合い、持ち物を共有するための箱となっている。この地区では犯罪が激減したとか。

Alen氏は「貧しさは人を悪い方向へと導いてしまいます。ですが彼らも生きるために必死なのであって、根っからの悪人というわけではないのです。この箱はそれを証明してくれています。」と語った。

■モンク部門---------------------------------
モンク部門は、素手のみで岩山を砕きながら掘り進み長さ50m程のトンネルを作り上げたKaioh氏。彼は当初自らの鍛錬の為にこの修行を始めたのだが、今では交通の便が悪い付近の農村の人たちに「麓の町に下りるのに便利になった。」と感謝されている。

「恐れ入る。自分の修行が偶然ではあるが少しでも他人の役に立ったことを嬉しく思う。次はエルニウム鉱脈が通るミョルニル山脈でこの修行を行ってみたい。」と語る。

■ウィザード部門---------------------------------
続くウィザード部門は毎年優秀なウィザードを輩出するIzzet魔術塾塾長のIzzet氏。彼は24歳の若さで塾長を勤める傍らゲフェンウィザード評議会議員を勤め、ゲフェンの最高意思決定にも重要な影響を与える人物だ。若くして才能溢れる彼の元には弟子が多く集い、彼らに正しい魔術の道を教え導くために4年前塾を建てた。彼の元弟子の中には過去のプロンテラJob Masters祭ウィザード部門大賞に輝いた者もおり、他にもプロンテラ宮廷魔術師など重要な地位についている者が多く、彼の師匠としての優秀さが伺える。

「私のような若輩者がこのような賞を受賞するのは恐れ多い。これからもゲフェンと魔術の発展の為に尽くして行きたいと思う。」

ちなみに彼は端正な顔立ちで女性からの人気が高いせいか、教え子の中には彼の元で修行を続けるためにわざとウィザード転職試験に失敗する女性マジシャンが多く、彼の悩みの種になっているとか。

■セージ部門---------------------------------
セージは元々隣国シュバルツバルド共和国の者たちではあるが、彼らの強い要望によりプロンテラJob Masters祭の参加が認められた。セージ部門に輝いたのは雪氷生物学を研究しているHilda研究チームの13名だ。彼らは降り積もった雪から出来た氷を採取して古い時代の環境を調査することに成功し、眼に見えないほどの非常に小さな生物も生息していることを発見した。その研究結果は高く評価され、今回の受賞となった。

研究チーム主任のHilda氏は「私たちの研究成果が評価されてとても嬉しいです。研究の内容はジュノー国立研究所一般解放センターに展示されているので、興味のある人は見に来てください。」と語ってくれた。

■アサシン部門---------------------------------
各団体から抗議を受け今回は授与を見送る予定だったアサシン部門だが、司会者のTomas氏が数名のガードマンと献身クルセイダーを従えてステージに現れ、突如独断でアサシン部門の授与式を開始した。喝采とブーイングの中行われた授与式の様子をお届けしたい。

「あー…物を投げないで下さい!矢を撃たないで下さい!…プリさん、クルセさんにヒールお願いね。…今年度アサシン部門受賞者は数々の罠が仕掛けられ難攻不落と謳われた麻薬密売商人、Sedatを暗殺したアサシン、名称不明です!Sedatは長年麻薬王として裏社会に君臨し、年間数百億Zenyもの利益を麻薬で生み出していた人物です。プロンテラ当局は長年彼の行方を追っていましたが捉えることが出来ませんでした。彼らより先にこのアサシンがSedatを裁いたことは記憶に新しいと思います。皆さん、このアサシンに盛大な拍手を…!尚、前年度と同様トロフィーはアサシンギルドのカウンターに無理矢理置いてくることとしましょう…騎士さん!いいからスピアスタブでステージから蹴落としちゃって!

ステージに無理矢理乱入して式を妨害しようとした者も居るが、全てガードマン達に阻まれた模様。

■ローグ部門---------------------------------
ローグ部門はモロクのRock氏が賞を獲得した。彼は表向きは合法賭博施設のオーナーを勤めているが、その裏の顔は暗黒街を牛耳る筋金入りのギャングだ。彼の経歴は強盗、殺人など数々の犯罪で彩られているが、筋の通らない事が嫌いで一般人には決して手を出さない義理堅い男として有名。Rock氏は実は打ち捨てられたスラムに彷徨う子供を引き取って孤児院を経営するなどもう一つの顔を持ち合わせている。しかし、そこで育った子供がRock氏のようなアウトローに憧れ同じ道を歩もうと考えるケースが少なくないため、Rock氏が自分の手下を増やす為の偽善の活動であり犯罪の温床になっているのではないかという批判もある。

Rock氏は偶然にもファミリーと共に授与式会場に出席しており、トロフィーを片手に「ちっ…照れるじゃねえか。」とだけコメントしてくれた。

尚、アサシン部門同様ローグ部門も来年から多くの批判が集まることが予想される。

■ブラックスミス部門---------------------------------
ブラックスミス部門を見事制したのは、技術を称えるためにゲフェンで開催された武具大会で優勝したTaner氏。これは「あらゆる物を突き通すことが出来る矛と、如何なる物でも貫くことが出来ない盾を売っている」と言う商人に対し、「その矛で盾を突いたらどうなるのか?」と質問され商人が困ってしまうという故事に習って行われた大会で、その商人の言葉は兎も角として、それくらいの熱意と愛情を武具に注いで鎚を握るべきだという考えに基づいている。

ブラックスミス達は槍と盾のどちらかを作り、その性能を競いあった。そしてTaner氏が作った槍は大会に参加した職人たちの盾を貫き、見事優勝を飾ったのだ。

「俺が造った槍が一番だというつもりは無い。なぜなら俺が次に造る槍のほうが更に鋭いからだ。」

ちなみに、大会に参加させた槍は最後の盾を貫いた後、折れてしまったらしい。

■アルケミスト部門---------------------------------
アルケミスト部門は、長年ギルドマスターの騎士に抱いていた恋をかなえさせる為、惚れ薬を発明しギルドマスターが飲んでいたコーヒーにこっそりそれを混ぜて飲ませたアルケミストのAlbinaさん。惚れ薬の効果は失敗で、ギルドマスターは薬の副作用で意識不明の重体になり病院のベッドで昏睡状態が続いた。Albinaさんは責任を感じ懸命の介護を続け、一ヶ月が過ぎた頃ギルドマスターは奇跡的に意識を回復した。彼はそれがAlbinaさんのせいだと気付かず、自分がベッドに伏せっている間Albinaさんがずっと側に居てくれた事を大変感謝し、それ以来二人の交際が続き今年見事プロンテラの大聖堂で挙式した。

「…一応、プロポーズされた時に彼には本当の事は話したんです。本当に申し訳ないことをしました…。」と、Albinaさんはうつむいた表情で語った。

■ハンター部門---------------------------------
ハンター部門を制したのは去年の受賞者、Paulineさん。去年は1km離れた崖の上からオークの頭を貫く離れ業を披露した彼女が今年もやってくれた。今回は何と首都に突如襲撃してきたバフォメットをロビンフッド(同じ場所に複数の矢を打ち込む)で鋼鉄のように硬い筋肉を貫き、北の森に退散させた。彼女が使用した矢はたったの三本だった。

「私だけの力じゃない、他の皆がフォローしてくれたから出来たんだよ。」と、去年に引き続き相変わらず謙虚なコメントをしてくれた。

■ダンサー・バード部門---------------------------------
最後を飾るダンサー・バード部門は、エンターテイナーとして名高い劇団「pistacchio」の団長Valentina氏。彼女は若い頃同劇団でダンサーとして活躍しており、多くの名舞台を生み今でもファンが多い。その彼女が前団長に5年前に劇団を任されてから一線を退き、劇団員の育成に努めてきた。その劇団pistacchioが今年公開したミュージカル「Kick Your Ass」はプロンテラ国立歌劇場が連日満員になるほどの大盛況だった。その後他の街でも劇を成功させ、12億zenyもの収益を挙げた。

「この劇はどうしても成功させたかったの。「Kick Your Ass」は昔私が主役を務めるはずの劇で、団員の皆で必ず成功させようって言ってたんだけど、急に前の団長が病気で倒れちゃって…結局その夢を叶えることは出来なかったわ。それが今、こうして実現できて本当に嬉しい。」

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