国王が執り行う挙式に疑問の声…プロンテラ

2004.06.20

大聖堂で国王自ら結婚式を執り行う件について、教会関係者や住民から疑問の声があがっている。

現在ルーンミドガッツは結婚ブームであり、トリスタン三世はその全ての挙式を執り行っている。しかしそれにより政治が疎かになっているのではないかと囁かれている。

■本来ならば私の仕事・・・マルセス神父の嘆き

「本来であれば私がすべき仕事なのに、ある日突然国王が教会にやってきて挙式は私が執り行うと仰られました。また、普通であれば挙式は全て事前に予約が必要となるのですが、国王は結婚の申し込みをしてきた夫婦の式をその日に済ませてしまわれます。当然教会は混雑し、最初は微笑ましげに祝っていた他の礼拝者の方々も、次から次へとやってくる夫婦とそのご友人の方々に少々困惑しておられるようです。」

■国王は仕事をしているのか?国民の疑問

トリスタン三世はほぼ毎日大聖堂にて結婚式を執り行っている。国内には様々な問題が野放しにされているというのに、そんなことをしていてもいいのだろうか?あるプロンテラ住民は語る。

「モンスターの動きが活発になってきてるっていうのに、国王はそんなことをしてていいのか?もっと他にやるべきことがあるはずだ。もしかしてサボってるんじゃないだろうな?」

しかし一方で、トリスタン三世は国内のギルド派閥の状況を把握しようとしているのだと指摘する声もある。ギルド同士の繋がりを研究しているある専門家は「ギルド同士では、政略結婚が行われることがしばしばある。国王はそれを見極めることで、大物ギルド間の関係を見極めようと目論んでいるのではないか」と語る。

■警備体制に不安の声

国王は教会で人の目に触れる場所に立っている。それは常に暗殺の危険に晒されることを意味する。プロンテラ警備保障は大聖堂襲撃の計画が密かに進行中だとの情報を入手し、大聖堂近辺の警備の強化を図っている。

大聖堂内部にはクルセイダーが多数警備にあたっているが、彼らの間でもし襲撃が起きた場合国王を護りきれるかどうか不安だという声もある。また、クルセイダー達は国王だけでなく大聖堂内の司祭や修道女達も守らなければならないのだ。プロンテラ警備保障は式の執り行いを止めるように国王に警告したが、今のところトリスタン三世は中止の予定は無いと発表している。

■国王と教会の強い関係に懸念

プロンテラ騎士団はこのまま国王が教会に居座るようであれば、騎士団と教会との力関係が崩れるのではないかと国王が教会勢力と強いつながりを持つことを懸念している。国王はプロンテラ城にて中立の立場を守るべきであり、今回のような状況を考慮しない国王の行動は誠に遺憾だと騎士団はコメントしている。

トリスタン三世は現在も大聖堂にて結婚式を執り行っており、この間にも新たな人生をスタートさせようと、恋人たちが大聖堂を訪れている。トリスタン三世のこの行動が後々一体どのような状況を巻き起こすのだろうか。


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