進化のルーツ、リーバースオーキッシュの謎…国内

2004.04.25

人の進化のルーツ。それは、長年ミッドガルドの生物学者達が追い求めている大きな謎だ。これまで数多くの仮説が打ち立てられてきたが、まだその謎の解明には至っていない。

だが昨日、各地で放浪を続けている学者のpony氏は、人の先祖は実はオークではないかという驚くべき説を発表した。

pony氏は旅費を稼ぐために、高価な宝を狙う冒険者や大富豪に雇われて、凶悪なモンスターを呼び出す儀式(通称アブラカタブラ)を行い、彼らから報酬を受け取っていた。アブラカタブラはモンスターを召還するだけではなく、魔術師の魔法が発動したり、聖職者の奇跡が起こったりと、その儀式の効果は一定ではない。

(余談だが、魔術師や聖職者の間ではこの現象を「精霊の気まぐれ」「神のお戯れ」と呼んでおり、特にプリーストはアブラカタブラで発動する神の奇跡を、神を欺きその奇跡を起こさせる、侮辱的な行いとしてあまり好意的には思っていないようだ)

そしてその儀式の中で、「リバースオーキッシュ」という自らの顔がオークになってしまう奇妙な現象が度々起こっていた。

顔がオークになる以外、特に目立った変化は無く、一定時間経てば自然に元の顔に戻る。pony氏はこのリバースオーキッシュは、先祖帰りの現象が起きているのではないかと考えているようだ。


リバースオーキッシュ
発動のセージの様子

「このアブラカタブラという儀式自体、謎が多すぎて良く解明されていないのだけど、チェンジポリン(モンスターをポリンに変化させる)や、クラスチェンジ(モンスターを凶悪な化け物に進化させる)等と比較してみると、クラスチェンジはポリンでも効果が現れることから、他のモンスターとポリンは何かしらの関連性があるんだと思うんです。それと同じように、リバースオーキッシュで術者の顔がオークになるのは、何か理由があり、私はそれを先祖帰りが起こっているのではないかと思ったんです。・・・あるいは、人間の進化の先がオークということも考えられますね」

この仮説は生物学者の間で、新たな論争を巻き起こした。既に様々な生物学者から、仮説の支持、反論、矛盾の指摘などがpony氏に寄せられている。そして、このpony氏の仮説に断固として反論しているのが、ルーンミドガッツの教会勢力だ。

教会は「我々人間は神によって選ばれ、繁栄を許された種であり、進化などという偶然的なものの先には居ない。ましてや、我々の祖父がオークであったなどと!リバースオーキッシュは愚かな儀式を行う者に対する神罰だ。この学者にはいずれ裁きが下るであろう」と、コメントしている。


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