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アルデバランに住む老婦人、Martonさん(87)が、孫の為に刺身を作ろうと、イズルードの朝市で仕入れた新鮮なフェンをさばいたところ、なんと、中からフェンカードが出てきた。
フェンカードとは精神力と集中力を高め、例え妨害を受けようとも魔法の詠唱を続けることが出来るカードで、魔術師の間では是非持っておきたいと言われている高価なものだ。
モンスター学者の話では「何故モンスターの死骸からカードが出てくるのか、何故そのカードが不思議な力を持つのか、現在も解明されていない。今回のケースは非常に稀だが、考えられないことではない。数年前にも、フェイヨンの猟師が捕らえたビックフッドの肉で熊なべを作ったところ、スープの中にビッグフッドカードが入っていたという事があった」とのこと。
Martonさんは「孫が将来ウィザードになりたいと言っているので、孫が成人するまで売らずにとっておこうと思います。」と語っている。未だフェンを手にすることが出来ない魔術師たちにとっては、羨ましい話だろう。
このニュースを受けて、魔術師達の間で新鮮な魚を仕入れるのが流行しているようだ。 |
