露店商問題…国内

2004.01.16

アルベルタ商人協会に加盟している商人は、如何なる場所であろうと、露店を開き商売をする権利を有している。これは、自分の店を持てない商人でも商売が出来るように、また国内の経済を活発化させようという目的で、ルーンミッドガッツ政府が承認した法律だ。しかし、この法律を巡って、新たな論争が巻き起こっている。

商人の露店は町の大通り、郊外、危険なダンジョンでも開かれている。商人はいまやルーンミッドガッツ王国の至る所で見られ、その生息範囲はポリンを軽く超えるといわれている。しかし、この商人たちに苦情を唱えている人々が居る。

首都で道具屋を営むBrendanさんは「私は冒険者の方にポーションや蝿の羽を売って生計を立てているのですが、商人さんたちはうちから商品を仕入れてくれるんです。そこまではいいんですが、なんと私の目の前で、店の中で露店を開くんですよ。店から出てすぐの路地で露店を開く方もいます。ダンジョン前とかで露店を開いてくれるのならともかく、私の店の中ではちょっと…。店に来てくれる冒険者さんたちも、殆ど安い露店の方から買っていきます。商人さんたちはかなり値引いて店の商品を仕入れていくので、家計は厳しいです。これって、営業妨害になるんじゃあ…?」

また、商人達が露店を開くその場所自体にも問題がある。首都の大通りは常に露天商で混雑し、市民から苦情が出ている。

カプラサービスのグラリスさんは「私達は各都市で冒険者の皆様のお手伝いをさせて頂いているのですが、カプラ職員の周りで露店を開く方がいらっしゃいます。法律上認められていることとはいえ、やはり業務の妨げになっていると感じています。私もすぐ隣で露店を開かれたことがありますが、お客様が中々私に話しかけられず、困っていたようです」と語っている。


モロクのカプラサービス前


精錬所のホルグレンさんも「精錬所の中でエルニウムやオリデオコンを売る露天商がいるんだ。最初は精錬所も賑わうから歓迎してたんだけど、最近はちょっと仕事の邪魔に感じてるんだ。…女性のブラックスミスはなんであんな大胆な服を着てるのかな…気が散っちゃうよ…。ああっ、いや、こっちの話だ。と、とにかく、武具を鍛えるっていうのは集中力のいる仕事なんだ。精練に失敗したら怒鳴られるのは私なんだから、露天商の人たちも少し協力してくれると有難いな。」と、語る。


精錬所の様子

トリスタン3世はこうした苦情を受け、アルベルタ商人協会と話し合い、解決策を模索している。


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