アルギオペの知られざる生態…国内

2003.11.12

「赤芋虫」とミッドガルドの人々に呼ばれているアルギオペだが、学者達の間で本当は芋虫ではないのではないかと囁かれている。

では、一体アルギオペは何なのか?その答えを探すために、長年アルギオペの研究を続ける研究チームがゲフェンにある。今回MNNはその研究チームに取材を申し込み、研究結果の内容を入手した。

アルギオペは、芋虫とは違い基本的に肉食である。旅行者や行商、魔術師が年間に何人もアルギオペに襲われ、死亡しているニュースは良く耳にしていると思う。だが、アルギオペは人間だけではなく、少量だが草も食べるようだ。アルギオペは体内に猛毒を持っており、それを霧状にして口から吐き出し、獲物を弱らせる。だが、アルギオペ自身もその毒に冒されることがあり、それを回避するために解毒作用のある草を食べていると思われる。アルギオペの胃の中には、まだ消化されていない草が残っていることがあり、毒に冒された冒険者達に重宝されている。

また、アルギオペが芋虫のように蝶に成長することは無い。卵から孵化してから、一生あの姿のままだ。


アルギオペの体は
硬い皮で覆われ、
攻撃が効き難い。

以上のことから、アルギオペは芋虫というよりむしろムカデに近いのではないかというのが、研究チームの出した結論だ。勿論、ムカデとは違った特徴もみられるので、ムカデそのものであると断言することは出来ない。

「アルギオペが芋虫だという間違った認識を修正していきたい」と語るのは、長年アルギオペの研究に携わってきた研究チームの一員のGiopeさん(Giopeさんは研究者である同時に一流のウィザードであり、アルギオペに噛み付かれた傷跡を見せてくれた)。

しかし、そんなGiopeさんの思いをよそに、ある冒険者は、「ぱっと見芋虫に見えるんだから、芋虫で良いよ。そっちの方がわかりやすいし。正直、あんまり興味無いしね」と語っている。恐らく多くの冒険者もそう思っているだろう。

余談だが、アルギオペと同じ地域に生息するポリンとは共存関係にあるらしく、互いに争う姿は見られない。これは仮説だが、アルギオペはポリンから水分を摂取しているのではないかといわれている。アルギオペにはこの他にもまだまだ謎が多く、これからも研究は続けられるだろう。


獲物を襲う瞬間の
アルギオペ。
鎌首をもたげ、鋭い牙で
獲物に食らいつく。


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