ミッドガルドの異変(1) 義勇軍の働き…国内

2003.06.28

昨日27日から、ミッドガルド各地で大規模なモンスターの襲撃が行われている。我がMNNでは特集を組み、ミッドガルド内で起こっている混乱を出来得る限り伝えていきたいと思う。

27日未明、各地の警備団体から接近するモンスターの情報が入り、先日訓練を終えたばかりの義勇軍がミッドガルド各地に派遣された。しかし、襲撃してくるモンスターの数が多く、今一つ統率のとれない義勇軍は苦戦を強いられる。先日の訓練では高い統率力を見せた義勇軍だったが、襲撃情報が入っても行動を起こさない者、モンスターの襲撃を受けている場所から逃げ出す者、手柄を独り占めしようとする者など、義勇軍の行動は勝手そのもので、凶悪なモンスターの対して有効であったかどうか疑わしい。

また、一度はモンスターを退け、制圧に成功した地域もあったが、義勇軍はその場に留まらず、守りを固めなかったため、再びモンスターに奪還されるという失態を犯した。特にミョルニール山脈付近では範囲が広いこともあり、防衛網が手薄になってしまっていたようだ。

ゲフェンでは、デビルチの襲撃にあった際に、統率の取れない義勇軍の部隊が敵がいる広場になだれ込み、互いに動きが取れなくなる事体が発生し、被害が拡大した。広場は混戦状態になり、駆けつけた防衛隊の者は、戦闘に参加することができなかった。また、魔術師が放った大魔法が義勇軍に直撃し、デビルチとの戦闘で出た被害よりも大きな被害を出した。狡猾なデビルチの事、この大魔法による被害を見越しての襲撃だったのではないかと噂されている。

「彼らは単体ではとても優秀なのだが、集団になると烏合の衆だ。モンスターどもの方がよっぽど統率がとれているのではないか」と、ゲフェンの住民は語る。


ゲフェン広場になだれ込む義勇軍

国王トリスタン3世自ら義勇軍を推奨していたこともあり、義勇軍は勢いをつけており、働きに反して各地で横柄な態度を取るようになっているという。「このままでいいのか」と、義勇軍に対して疑問を投げかける声も日に日に増していくだろう。


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