トリスタン3世、特別演習実施…国内

2003.06.06

トリスタン3世は6月10日〜6月14日にかけて、特別訓練を実施することを発表した。現在ルーンミドガッツ王国には多数の冒険者が活躍しているが、いざ国が危機に瀕した際の彼らの義勇軍としての統率力には疑問が持たれており、今回の特別訓練には、彼ら冒険者の統率力を試す意図があると思われる。

演習は10日から13日にかけて7回行われ、その中から最も優秀であると判断されたグループが、14日の最終演習日に国王の前で演習をする。最優秀グループには、国王から特別報酬もあるようだ。また、国王は防衛力を高めるために各街に砦を建設する予定であり、今回の軍事演習で見事な働きをしたグループには、その砦を任せられるという可能性もある。

だが、これに対して反発を強めているのが、国王直属部隊であるプロンテラ騎士団である。プライドの高い彼らにとって冒険者というのは、高い戦力を持ちながら国を守る義務も果たさず、自らの欲望を満たすためだけに剣を振るうならず者なのである。

「そんな輩どもに国王は期待しているのか」「演習に参加するのは所詮報酬に釣られてやってきたならず者だ」「例え演習で見事な結果を出せたとしても、いざ国が危うくなれば、真っ先に逃げ出すだろう」と、騎士団内部から抗議の声があがっている。

彼ら騎士団が最も反発しているのが、建設予定の砦防衛の任務を、今回の演習に参加した冒険者に任せる可能性があることだろう。この砦を任されることは大変名誉なことであり、以前から国王に砦防衛の任務就任を申し出る騎士が多かったようだ。今回の演習発表で、騎士団は肩透かしを食ったことになる。




演習の様子
ミッドガッツ告知情報より転載

トリスタン3世は「騎士諸君の気持ちもわかるが、冒険者の中にも優れた人材がいるのは確かだ。そういう者を発掘するのも、私の仕事であることを理解して欲しい」とコメントしている。

<ミッドガッツ王国義勇軍演習> 『来るべき日の為に』-公式サイト


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