命がけの観光旅行、コモドオープン!…コモド

2003.05.28

立ち入りを禁止されていた幻想の島コモドが、ついに解禁となった。その幻想的な街並みや、美しい白浜に誘われ、多くの冒険者達が束の間の休息を得ようとコモドに向かった。

しかしコモドに行くには、モンスター達に占拠された要塞都市サンダルマンを通らねばならない。サンダルマンは長い間人の立ち入らない地域であったせいか、コボルトアーチャーやゴブリンアーチャー、ガーゴイルなど弓を得意としたモンスターが蔓延っている。彼らの知能は高く、屈強の冒険者達を囲んで攻撃したり、崖の下から攻撃して来たりもする。「崖うちなんて、俺達の専売特許だと思ってたよ」と、ハンターや魔術師の冒険者は語っている。何人の冒険者がコモドに向かったのかは現在計測中だが、コモドに辿り着く前に倒れた冒険者は、100人にも及ぶと見られている。


コモドを訪れる冒険者達

そんな数々の危険をかいくぐってきた冒険者を、コモドの人々は歓迎してくれる。さすが観光都市というだけあって、ココモビーチや夜景を楽しみながら食べる名物料理に、観光客は満足しているようだ。中には、どうしても冒険者としての性分を忘れられず、観光日程を全てキャンセルしてコモド北の洞窟ルワンダに挑む者もいるようだ。しかし、コモドを訪れたある冒険者はこう言う。「折角苦労して来たのに、何にもないじゃないか。カジノで一攫千金狙おうと思ってたのに、それもできなかった。カプラさんは美人だったけど、はっきりいってルティエの二の舞だね、役に立たないよ」

コモドのカジノは現在、ルーンミドガッツ王国政府との関係を修復するため、一部の会員以外禁止されている。国内では賭博は禁止されており、それをコモドで非合法に行っていたため、コモドは今まで制裁として、外部からの立ち入りを禁じられていた。その後、住民から政府に苦情が殺到したため、政府はやむを得ずコモドへの立ち入りを許可したが、封鎖によってコモドが受けた経済的な損失は大きく、コモドは再び立ち入りを禁止されることを恐れているようだ。カジノを会員制にし、一般の観光客に開放しないようにしたのは、コモド側の政府への歩みよりの意思表示だといえるだろう。コモドの村長は「コモドもルーンミドガッツ王国の一部なのだから、歩みよりは必要だと思う。それにコモドのカジノは犯罪者を生み、治安は悪化する一方だった。カジノを完全に禁止するつもりは無い、これから政府側と慎重な交渉を続けたい」と語っている。

カジノ一部閉鎖は、一攫千金目的でやってきた冒険者を落胆させた。だが、ある観光客は「奴らはどこに行っても金、効率、珍しい宝物だな。ナンセンスもいいところだよ。折角観光を楽しみにして来たのに、奴らときたらそこら中で固まって屯して、口を開けば不平不満ばかり漏らすんだ。品が無いったらありゃしない。そりゃ中には礼儀を知ってる冒険者もいるけど、大体がゴロツキどもさ。役に立たないって何様のつもりだい、コモドは冒険者の為にある街じゃ無いんだよ」と苛ついた様子でコメントしてくれた。

現在コモドには多くの観光客や冒険者が集まっており、非常に混雑している。ゆっくり観光を楽しみたいのなら、1、2週間ほど間を空けて行ったほうが良いだろう。


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