他人の死に無関心な首都、プロンテラ…プロンテラ

2003.05.25

何かの事件に巻き込まれ、死亡した女性がプロンテラの道端に横たわっていた。しかし通り過ぎる人達は特に関心を示す事無く、その女性の遺体は1日中そこに放置され続けた。

ようやく通報を受けた警備兵が駆けつけ、遺体を片付けて通行人に聞きこみ調査を行ったが、人通りの多い路地の出来事にも関わらず、殆どの人が「別に何も見ていない」と語っている。結局、枝テロによる被害者であるということが今日の夕方頃にわかり、プロンテラ警備保障はテロを起こした犯罪組織の調査を進めている。

女性の遺体を片付けた警備兵は言う。「恐らく、テロ組織の割り出しはそう時間がかからないだろう。だが、私が一番驚いたのは、この女性が殺されてから丸1日、誰もそのことに関心を払わず、我々警備の者に通報が入らなかったということだ。人が多く済む都市では、他人に無関心になると聞くが、ここまでひどいなんて。以前は、すぐに我々警備兵に知らせが来るだけでなく、そういった哀れな被害者に対して、花を供えたり、聖職者の方がやったりしてたのに…。そうだ、この女性が死んでから、聖職者だって何人も遺体の側を通ったはずなのに、一体何をしていたんだろう。とにかくショックだ」

とある専門家は「経済が豊かになるにつれて、誰もが自身の利益を追求するようになり、他人に注意を払わなくなった。自分さえよければ良いという考え方が広まってしまった。これはとても悲しいことである」と語っている。



遺体に関心を示さず、通り過ぎる通行人

現在、この女性の身元調査が行われている。身長は150センチ程で、髪は銀色の長髪。昨日から帰宅していない家族や友人がいる方は、プロンテラ警備保障まで御一報を。


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