募集されるギルドメンバー、女性が大半…国内

2003.05.04

プロンテラ南門周辺には、今日もギルドメンバーを募集する冒険者達の姿が見られる。
その中には、女性のギルドメンバーを募集する者も多い。
それに対して、冒険の仲間を探しに訪れた冒険者達は、どう思っているのだろうか。

「下心が見え見え、一体何が目的で募集しているんだか。
とてもそのギルドに入る気にはなれないね」と、ある女性の冒険者は語っている。
確かに、女性募集の看板を掲げるギルドに、喜んで加入する女性はいないような気がする。
中には、集まってきた女性のメンバーに、悪質なセクハラをする者もいるという。

ギルドとは、共通の目的を持った仲間同士が集い、互いに協力しあう組織である。
「共にオークと戦ってくれる剣士を募集」「布教に協力してくれる聖職者募集」というのなら、
ギルドの目的がはっきりしているが、「女性募集」というのは、目的が邪なものに見えてしまう。

だが、あるギルドに加入している女性は「そういう所に入ると、女だってだけでちやほやしてくれるからね。
中には、金や武器を貢いでくれる男もいる。上手く利用するだけ利用して、
まずくなったらさっさと見限ればいい」と語る。なんとも打算的である。

女性ばかりが優遇されるギルド募集事情。では、男性の方の募集は一体どうなっているのか。
「ギルドメンバー募集。女性大歓迎!」というギルドに加入した経験がある男性の魔術師に、話を聞いてみた。

「全く酷かった。女性を歓迎するというだけで、別に男性でもいいのだろうと思って加入したのだが、
ギルドの男全員が「何しに来たんだ?」という目で私を見るのだ。
私の後に加入した女性の魔術師にはとても親切に接し、私には月に一度開かれるギルド会議の日程すら知らせない始末だ。
そのギルドは魔術の研究を目的とするギルドで、共に知識を深め合う事を期待して加入したのに、
やってることと言えばあちこちで女性に声をかけたり、ギルドメンバーの女性に卑猥な発言をしたりと、全く飽きれるものだった。
私は居辛さを感じ、ギルドから脱退することを決心したが、ギルドメンバーの女性の魔術師が、
「新しく自分のギルドを作るつもりだ。こんなふざけたギルドからは足を洗って、私の所に来ないか」と誘ってくれたので、
今は彼女のギルドに腰を落ちつけている。共に魔術の道を極め、精進する充実した日々を送っているよ」
この男性のように、肩身の狭い思いをしている人も多いのではないだろうか。

しかし、同じく「女性募集!」の看板を掲げるあるギルドマスターは、
「別に、そんな下心があって女性を募集しているわけじゃないんだ。
ギルド活動には色んな苦労がつき物でね、凶悪な敵と戦いを繰り広げたり、他のギルドといざこざが起きたり。
そんな時に、女の人に励ましの声をかけられると、とても安らぐんだ。
勿論、失礼なことだっていうのはわかっているよ」と、しみじみと語っている。




























































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