ひな壇の処分…国内

2003.03.18

ひな祭りが終わり、街はいつもの雰囲気に戻りつつある。
しかし、各地の街に設置されたひな壇の処分について、困ったことが起こっている。

このひな壇は、ルーンミドガッツ王国が招いた異国の客人が、
国内でひな祭りをやるために、わざわざこの国に運んで来たものだが、
荷物だけが先に届き、肝心の客人が嵐によって海を渡れず、主催者不在のひな祭りになってしまった。
ルーンミドガッツ王国の住民達は、見慣れぬ異国の文化に興味を示し、ひな祭りを楽しんでいたが、
ひな祭りが終わった後も、ひな壇は道路の真中を堂々と占拠している。
このまま雨風に晒させておくわけにもいかず、客人の所事物である以上、壊してしまうのも問題がある。
その客人が引き取りに来るまで保管しようとの声も上がっているが、
ひな壇は高さ4m、幅15mととても大きく、保管場所に困る。
解体して保存という手もあるが、解体して良いものなのかどうかすらわからない。
また、ひな壇の人形は非常にデリケートで、人形の正しい保存方法もわかっていない。

そもそもこのひな壇の設置には、きちんとした届出が出されておらず、無許可で道路に設置されたものだった。
ひな祭りの前日に、突然異国人が街にひな壇を設置し始め、設置が終わると異国人はさっさと国に戻ってしまった。
警備団体は違法占拠物としてひな壇を撤去しようとしたが、国側から「客人の所有物のようだから、
とりあえずそのままにしておいてくれ」と要請された為、その場所に設置されることになった。
国側も、異国の客人が国内でひな祭りをやるとは聞いていたが、それがどのような祭りなのか全く知らなかったため、
街の真中に突然設置されたひな壇に困惑していたようだ。

ひな祭りが終わった現在も、異国の客人がひな壇と荷物を引き取りに来る様子はなく、
現在このひな壇は街の倉庫に保管されている。






















































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