カプラ入社試験で集団カンニング発覚…アルデバラン

2003.03.10

先月15日に行われたカプラ職員採用試験で、受験生10名がWISを利用して、
カンニング行為を行っていたことが明らかになった。
WISとは、耳打ち(Whisper)の略称であり、水晶を通じて遠く離れた人と会話が出来る道具のことである。
5年前にゲフェン魔術師ギルドが開発して以来、ミッドガルドで爆発的に普及しており、
ミッドガルドで行われている様々な試験で、カンニング行為に悪用される事が多い。
その為、試験官は常にこのWISを利用している受験生がいないか目を光らせており、
カプラ入社試験では、試験会場に入る前には厳重な荷物チェックが行われる。

受験生10名にカンニングを指示していたのは、
魔術士試験や医師の資格試験のカンニングを手助けしている業者で、
ここ3年の間に50人以上を合格させ、受験者から多額の報酬を受け取っていたようだ。
今回カンニング行為をした受験生は、あらかじめ水晶を胃の中に飲み込み、試験開始直前にトイレで水晶を吐き出し、
試験会場から100m程離れた場所にいた業者に問題の内容を伝え、業者は解答を受験者に返信していた。

今回の事件は、筆記試験を突破した受験者10名の答案用紙の答えの内容が、
一字一句同じだったことに疑問を抱いたカプラ職員が、受験者10名を問いただしたところ、
受験者の1人がカンニング行為を認めた為に発覚した。
受験者10名の内2人は、面接試験を突破し、既にカプラ社への就職が決まっていた。
カンニングを手助けしていた業者は既に逮捕されている。

カプラ就職試験は、ミッドガルドに存在する試験の中で最も難関だと言われており、
試験に臨む者は、試験を受けられることに誇りを持ち、カプラ職員達もその試験を突破したことに誇りを持っていた。
しかし、カプラ採用試験初のカンニング行為が発覚したことで、カプラ職員達は大きなショックを受けているようだ。

カプラ物流倉庫では、カンニングを行った受験者10名を今後永久に採用しないことを決定し、
試験に合格していた2名も、内定を取り消す処置を行った。
更に、再発防止に向けて取り組んでいきたいとコメントしている。


















































































































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