ポリンは減少、盗蟲は激増…国内

2003.03.07

ポリン掃討計画の弊害が,また新たに発覚した。
急激なポリンの減少は、生物間のバランスを著しく崩し、
都市の人間から最も忌み嫌われている、盗蟲の増加を招いてしまったのだ。

盗蟲はポリンと同じで、ルートの習性があり、落ちているゴミを主な食料としている。
今までポリンと盗蟲は地上で共存していたのだが、地上からポリンが少なくなったことで、
食料をほぼ一人占めに出来る環境になり、盗蟲の生活圏を拡大させることに繋がってしまった。

彼らの繁殖能力はポリンのそれを上回り、
これ以上地上での生活圏拡大を許してしまえば、駆除するのは非常に困難になってしまう。
地上は下水と違って様々な天敵がいるため、今のところ盗蟲の増加は許容範囲内であるが、
専門家や市民は声をそろえて「早期の対策を」と、国側に要請している。

これを受けて、各都市では現在駆除隊を組織して大規模な盗蟲の駆除を行っており、
また、盗蟲が過度に繁殖している地域での、ポリンへの攻撃を禁止するなどの対策も取っている。
駆除は順調に進んでおり、現時点で地上にいた約1万匹の盗蟲と、13の巣を駆除した。

この調子で駆除が進めば、盗蟲の地上での生活圏確保は防がれるだろうと予想されている。


















































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