ムナックに助けられる?…フェイヨン

2003.02.21

フェイヨンの洞窟でゾンビに襲われ負傷し、地下2階まで逃げ込んだ剣士が、
ムナックに助けられていたことが今日わかった。

助かった剣士は「私がフェイヨンで不死者の掃討をしていたところ、突然ゾンビの集団に襲われた。
1人ではきりが無く、やがて腕を負傷し剣を持つことが出来なくなった。
逃げようにも、出口へ向かう道をゾンビの集団に断たれ、私はやむを得ず洞窟の奥へと逃げ込んだ。
洞窟の奥にはゾンビより恐ろしい、ムナックやボンガン等の不死者がいることは知っていた。
私がそいつらに勝てるほど強くないことも。
足の遅いゾンビどもからは逃げることが出来たが、腕の出血が酷くて私はその場に倒れこんでしまった。
すると私の血の臭いに誘われたのか、1匹のムナックが私の前に現れた。
私は死を覚悟したが、なんとそのムナックが私に歩み寄り、私の腕の手当てをし始めたのだ。
正直信じられなかった。今まで奴らのことを強暴なモンスターだと思っていたのに。
その後、ムナックは洞窟の抜け道を私に教えてくれて、私は無事に外に出ることが出来た」と語っている。

この剣士を助けたムナックに関して、国内では大きな論争が起こっている。
今までムナックは知性の低い化け物として扱われてきたが、剣士の話が本当ならば、人間並の知性を持っているという可能性が高い。
ムナックは、教会の手によってその多くが掃討されており、
もしムナックが生前の記憶を有しているのなら、教会は非人道的な対応をしていることになる。

だが教会側は、この剣士の話を作り話だと非難している。
「奴らムナックは獰猛で、残忍で、知性の低い怪物だ。現に毎年何十人ものフェイヨンの人々が、奴らの犠牲になっている。
不死者は一人残らずこの世から抹殺すべき存在なのだ。きっとこの剣士は死霊使いの手先に違いない。」と、教会はコメントしている。

一方フェイヨンに滞在している不死者討伐隊の中には、大きな動揺が広がっている。
ある聖職者は「もしムナックに生前の記憶が残っているのなら、我々は今まで取り返しのつかないことして来たことになる。
考えてみれば我々は、最初から相手が不死者であるというだけで、よく調べもせず掃討している。
ムナックに高い知能があるのなら、襲ってくる我々を恨むのは当然だろう。」と語っている。

このことから、ムナックやボンガンに対する研究を進めるべきなのではという声が大きくなっているようだ。
ムナックに助けられたという剣士は、その翌日に討伐隊に除隊届けをだしている。















































































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