墓から蘇る死者…フェイヨン

2003.01.24

フェイヨンの墓に眠る死体が、きちんと埋葬されているにも関わらず、
夜中墓から這い出て人間に危害を及ぼす事件が起こっている。

不死者になったのは、フェイヨン共同墓地に埋葬されていた死体23体で、
墓守が夜の巡回をしている際、墓から這い出る現場を目撃したと証言している。

フェイヨンでは墓荒しの線でも捜査を進めていたが、
墓守の証言に矛盾がないこと、死体が蘇った夜にフェイヨンの街中に不死者が現れたこと、
そしてその不死者が、確かに墓に埋葬した死体であると遺族の者が証言したことなどから、
墓から何らかの理由で不死者が蘇ったものと断定した。

しかし、通常不死者として蘇るのは供養されず放棄された死体だけで、
今回のように埋葬された死体が蘇るのは全く前例が無い。
この異例の事件に、フェイヨンに滞在する聖職者達は困惑の表情を隠せないでいる。
聖職者達はパトロール隊を編成して、夜間の見張りを厳重にすると共に、原因解明を急いでいる。
また、今後も墓から不死者が復活することが予想されるため、
死者を埋葬するときは火葬するか、火葬が出来ない場合は棺を鉄製にし、棺の蓋を鎔接するよう呼びかけている。

墓から蘇った不死者は既に聖職者たちによって駆除され、再び墓に埋葬されているが、
中には原型を留めておらず、埋葬が困難な死体もあるようだ。
生前親しかった者が、突然墓から変わり果てた姿で蘇ったことに、
フェイヨンの住民達はショックを受けている。












































































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