狂暴なモンスターをペットに…国内

2003.01.09

強暴で危険なモンスターを家畜にし、人の意のままに操ろうという試みが行われている。
これは、ポリンやムナックなどのモンスターを弱らせてから捕獲し、ペットにしてしまうというもの。
ペットにしたモンスターと、楽しい一時を過ごせるという。

だがこれに対し、ミドガッツ王国では賛成派と反対派の間で激しい議論が巻き起こっている。
賛成派の意見は「愛嬌のあるモンスター達と過ごせるなんて夢のようだ。
それにモンスターを退治するより、手なずけてしまうほうが時間も金もかからないし、確実性も高く、危険も無い。
長年我々の大きな悩みの一つであったモンスターの脅威が無くなり、防壁や警備に掛かる金も少なくなれば、
我々は更なる発展を遂げるだろう。どんどん取り入れるべきだと思う」と、やや楽観的である。

これに対し反対派は「どんなに愛嬌があっても所詮凶悪な化け物に過ぎない。
ポリンやピッキなどならば問題はないと思うが、オークのようなモンスターをペットにして街中をうろつく光景を想像するとぞっとする。
奴らが愛嬌のあるペットの振りをして、いつ我々に牙をむくのかわかったものではない。
彼らに知性の欠片も無いのだから、手なずけることができても人に害を与えてしまうと思う。
例え知性があったとしても、飼い主と上手く行かなければ当然反抗するだろう。
飼い主だけではなく、何の罪も無い一般市民に害を及ぼしたときに、責任をとることは出来るのか。
完全に洗脳してしまうのなら、労働力として利用は出来るかもしれない。
だが、我々人間が生き物を支配するのは、果たして許されることなのか」と語る。

既にポリンなどはペット化に成功しており、試みは賛成派と反対派の議論をよそに着実に進んでいる。
このままこの計画が順調に進行すれば、今年中には一般の人間でもモンスターをペットにすることができるだろう。




































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