商隊襲撃犯、32名死亡…アルデバラン

2003.01.05

昨晩、モロクのある建物内で、男女合わせて32名が何者かに殺害された。

警備兵が現場を調査したところ、建物からは先日の商隊襲撃事件の時に、
実行犯が身につけていたと思われる覆面や、凶器、犯行計画書、略奪した金品の一部が発見され、
殺害された32名は襲撃事件を実行したギルドメンバーだとの見方が強まっている。
また、襲撃事件の時に連れ去られた女性8名も建物内から無事救助された。
女性はやや衰弱しているが、命に別状は無い。
どうやらこの建物は、このギルドのアジトだったようだ。
以上のことから今回の事件は、協定を破ったギルドへの報復と見られている。
救出された女性によると、物音一つ聞こえず、襲撃犯が殺されたことにすら気付かなかったと言う。

商隊襲撃事件からわずか3日、一晩のうちにギルドメンバー殺害という方法で決着がついた事で、
モロクの住民や他のギルドの者達は震え上がっている。
あるギルドに所属する盗賊の1人は「何かトラブルがあった時、盗賊ギルドが放つ掃除屋がいる。
自分も実際に見たことは無いが、奴らの仕事は早く、そして確実だ。
今回の事件で、ルールを破るということがどれだけ恐ろしい結末を招くか、嫌というほど思い知らされた筈だ。
この街で長生きしたきければ…いや、このミッドガルド中、盗賊ギルドに少しでも関わりをもっている奴は、
長生きしたければくれぐれも注意することだ」と怯えながら語った。

商人達は事件の一応の解決を見て、明後日から商売を再開するようだ。
しかし現在、モロクの表通りは客となる人間は誰もおらず、ひっそりと静まり帰っている。




















































































































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