プロンテラ・アルベルタ間街道通過計画…国内

2002.12.11

プロンテラ・アルベルタの両都市は、都市間の森を開拓して街道を建設することに合意した。
プロンテラはルーンミドガッツ王国の首都として繁栄しており、他の国との交流も盛んである。
一方のアルベルタも、最近では自然災害によって港町としての機能が低下しつつあるが、
それでもルーンミドガッツ王国の貿易拠点として繁栄している。
だが、プロンテラとアルベルタの間には深い森があり、とても交通の便が良いとは言えない。
いままで交通手段として多くの人に利用されていた(株)空間転送の倒産により
各都市間の行き来が不便になってしまっているのが現状だ。

これをうけてプロンテラでは、イズルードからアルベルタへの定期便を運行させるなどの
対策を取って来たが、金を払ってまでアルベルタに行こうとする冒険者が少なく、
効果はあまり見られなかった。
そこで両都市間に街道を設置し、安全なルートを確保しようという計画が進められていた。
街道はまずプロンテラ・フェイヨン間に街道を開通させ、
その後アルベルタまで街道を南下させるルートがとられるようだ。

だがこれに対し、フェイヨン弓手協会は街道計画に対し反発を唱えている。
協会は「フェイヨン付近の森林地帯は我々にとって修練の場であり、
弓士を志すものは皆ここから巣立っていく。それを潰してしまう事など許してはならない」と語る。
また、フェイヨンの住民は「この村が栄えるのは結構だけど、それによってこの村の美しい外観と伝統がが損なわれないか心配だ。
それに商売上手な商人が沢山くれば、家の店も廃業になってしまうかもしれない」と語る。
フェイヨン村北部に存在する亡者の巣食う洞窟で活動している聖職者達も、
救われぬ霊魂達をそっとしておくべきだとの意見を出している。
プロンテラ内部からも生態系の破壊を心配する声があがっており、計画は既に難航しているようだ。

フェイヨンはルーンミドガッツ王権の支配を殆ど受けず、自治的な性格が強い村である。
計画を強行しようものなら様々な問題が起こると指摘されている。

だが既に300億ゼニーもの税金が街道建設に投入されており、今更計画を中止することは許されない。
今後のプロンテラの動向に目が離せない状況といえるだろう。


























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