倉庫から異臭、カプラ職員の悲鳴…アルデバラン

2002.12.09

カプラ倉庫利用の規制を厳しくするべきだとの声が、カプラ社の中で大きくなっている。
カプラ倉庫利用者は既に3万人を超え、それに伴い預けられる品物も多様化してきている。

カプラ職員のグラリスさんは「武器や鎧などは特に問題ないのですが、
売る以外に価値の無い収集品をいつまでも倉庫に保管しておくのは止めて欲しいです。
獣の毛皮などはまだ大丈夫なのですが、中には気味の悪い心臓や、家畜の血を平気な顔で預けに来る人も居ます。
この前など、ずっと保管したままになっていたきのこの胞子から大量のスポアが発生して、
町の衛兵がかけつける騒ぎになりました。
幸いスポアは大人しいモンスターなので特に怪我人などは出ませんでしたが、
もし強暴なポイズンスポアが発生していたらと思うとぞっとします。
利用者は管理する側の事も考えて欲しいですね」と語る。

同じカプラ職員のディフォルテさんも
「肉やミルク等は腐りやすいので、なるべく早く取りに来て欲しい。
夏場は特に腐りやすく、倉庫を開けた瞬間、蝿が大量に飛び出すなんて事も多々ある」と語っている。
ディフォルテさんが今までに一番驚いたのは、動物の排泄物を預けにくる冒険者が多い事だそうだ。

カプラ物流倉庫は発足以来、冒険者達を支えるサービスとして多くの人に親しまれてきたが
ここに来て業務の見直しを迫られている。
このまま利用者が増えつづければ、あと数年で倉庫は受け入れ可能量をオーバーするという。













































































































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