プロンテラで盗蟲が大量発生し、およそ二千匹あまりの盗蟲が町中を駆けまわり一時町中がパニックになる騒ぎがあった。
プロンテラの下水施設は都市の建設とほぼ同時期に創られたものだが、
当時は城や城壁の建造で忙しく、下水の管理まで手がまわらぬまま長い間放置されていた。
結果、人の手の入らぬ下水は盗蟲や他のモンスターの巣窟となり、現在ではおよそ数億匹の盗蟲が下水に生息しているという。

プロンテラ下水管理局では、有志の冒険者を集めて下水に巣食うモンスターの討伐を行っているが、
あまり効果は無く更なる対策を迫られている。
今までにも町の至るところで目撃されていた盗蟲だが、このような大規模な発生は今回が初めて。

現在ではほぼ騒ぎは収まっているが、まだ数百匹の盗蟲が町の中を徘徊していると見られ、
引き続き衛兵と有志の冒険者達による駆除作業が行われている。