ファブル・ルナティック絶滅回避…国内

2002.11.26

いわゆる「うさみみブーム」により、うさみみの材料となる「やわらかな毛」を求める冒険者達によって
ファブル・ルナティックの乱獲が行われ、一時はファブルとルナティックの絶滅の危険性まで叫ばれたが、
最近になって、ピッキやサベージべべなど他の動物からもやわらかな毛が採取できることがわかり、
狩りの対象もファブル・ルナティックから徐々にそうした他の動物に移っていき、乱獲は行われなくなった。
ルーンミッドガッツ王国環境調査団は「2種の頭数は着実に回復しつつあり、絶滅の危険はとりあえず回避された」との報告を出した。
それを受けて、カプラうさみみ交換サービスは無事に再開された。

ファブルやルナティックは初心者達の狩の練習にも最適な相手で、1ヶ月の間に合計で3万頭近くも狩られているとの報告が出ていた。
これに対しカプラうさみみ交換職員はサービスを一時停止し、ファブル・ルナティックの保護を呼びかけていたが、
いずれサービスを再開するであろうという見込みからか乱獲は止まらず、絶滅の危険は更に高まっていた。

ルナティックはその愛らしい姿から人気が高かったが、
冒険者達にとってはそんなルナティックもうさみみの材料にしか見えなかったようだ。
プロンテラ動物愛護団体は、そんな冒険者達を強く批判している。
「オークやゴブリンなど人間に害をなすモンスターならともかく、このような愛くるしいルナティックを、
ただのうさみみ欲しさの為になんの躊躇いも無く狩る事が出来るなんて、人として信じられない」と語る。

一方、ある冒険者は「うさみみは作ることが出来れば高値で売れる。
もしうさみみが手に入らずとも、材料は初心者にとって魅力的な値段で売れる。これは大きなチャンスだ。
初心者も金が潤えばそれだけより強力な武具を入手することができ、
結果的にオークやゴブリンを相手にするようになるのだから、それはそれでいいのではないか。
それに私の冒険者仲間には、ちょっと恥ずかしくて装備できないが、需要があるので作るという意見が多かった。
どちらかというと冒険者でない一般の人のほうがうさみみを多く求めている気がする。
ニーズがあるから作るのであって、一概に冒険者が悪いとは決め付けられないと思う」と語る。

また、別の冒険者は「ファブルに対してのコメントが無いが、奴らは可愛いとは思わない動物はどうなってもいいのか。
それに愛護団体の中には、それはそれは高価なレア装備を身につけている奴もいる。
その装備を手に入れるのにどれだけの血を流したのか、俺としてはとても興味があるね。
奴らだって俺達が狩った動物の肉を美味そうに食っているくせに、偽善も良いところだ」と辛口のコメントをしている。























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